2022.03.16
便利屋の動物死骸回収について
1.こんな場合どうしますか?
2.動物の死骸を処理するには?
3.動物の死骸処理の費用相場は?
1.こんな場合どうしますか?
※最初にご相談を受けた際の第一報は、こんな場合です。
1.1死骸の発生状況
・裏庭に干からびた猫の死骸があった。
・床下から死臭がしている、死骸があるかも。
・ガレージの車の下に猫の死骸がある。
・天井からハエが出てきている。
・駐車場内に猫が死んでいる。
・ベランダにハトの死骸が有る。
・屋根の上にカラスの死骸がある。
・倉庫の物置裏から虫が湧いている。
・鳩除けネットに鳩が引っ掛かり死んでいる。
・玄関にネズミが死んでいる。
・自宅前の道路に猫の死骸がある。
このような状況で電話を掛けてこられる方が多いです。そこでこの死骸をどうすれば良いのかですが、ほとんどの方がまず、役所に電話をされます。
行政により部署が違いますが、とりあえず市民相談へ問い合わせます。
動物の死骸回収は環境局、環境センターなどのゴミ回収をやっているところに電話してくださいと言われます。
さらにその環境局でも死骸の回収はここの部署になりますと言われます。
1.2死骸の場所、種類により変わります
・どこに死骸があるか(家の中、会社の中、駐車場、私道、道路上、公園)
・動物の種類は(猫、犬、イタチ、アライグマ、ハト、ネズミ、カラス、ハクビシン)
・私有地内や私道の死骸は回収できません。
多くの自治体は、私有地内の死骸は回収作業してくれません。まずほとんどの自治体はそう答えます。
ただし自分たちで死骸を箱に入れて道路まで出してくれたら回収に伺います。このような対応が多いです。
死骸処理の回収費用は無料の場合が多いですが、掛かっても¥1,000と¥3,000程度です。
私有地、私道以外の場合は、道路上であれば国道、県道なら国土交通省の道路管理事務所、市道であれば市役所や町役場の道路管理事務所に電話してくださいと。
ですから自宅前の道路で猫が死んでいる場合は、役所の方で処理をしてくれます。
私有地であれば自分たちで何とかしなければなりません。また死骸により回収してくれるかどうかも変わります。
犬、猫、イタチに関しては多くの行政が回収してくれますが、ハト、カラス、ネズミは回収してくれない行政が多いようです。
この差は何なのか?
ハト、カラスは鳥類だという事と、ネズミは害獣になるからだという見解です。
ならば死骸をどう処理すれば良いのか?
燃えるゴミに出してくださいという事です。え、普通ゴミとして出すのですか?
なんか気持ち悪いですが、死骸ではなくゴミ扱いという事です。
犬、猫は専用の焼却場で焼かれます。
1.3死骸処理はどこに依頼すれば良いか
どこに頼めば良いかですが、死骸自体は役所が引き取ってくれますしペット専門の葬儀屋さんも引き取ってくれます。
その場合は単に焼くのではなく供養もされます。
ただペットではない放置猫に高い費用で葬儀を依頼するのは判断の分かれるところです。
その死骸を引き渡しために箱なりに収める作業は役所の方も葬儀屋さんもしていただけないでしょう。
どこに頼めば良いかですが、まず専門にやっているところはほぼ在りません。
多くは便利屋さんが請け負っている事が多いです。
2.動物の死骸を処理するには?
※死骸を処理する流れですが、後で説明する料金にも触れますがすぐわかる場所にあるかどうかで変わります。
作業の流れは、
・調査
↓
・回収
↓
・消毒・清掃
2.1天井裏の場合
人が天井内に入れて中で動ける場合は天井内で死骸があっても天井に開口を開けたりする必要がありません。
そうでない場合は開口を開けなければなりません。
しかし問題は死骸の場所が特定できない場合は、天井内を除けるところから死骸を探す。押入れの天板が外れる場合もあります。
または小さな穴を開けてスコープで内部を探す。あとは臭いのきつい付近や染みが出ているところの付近に開口を開ける。
開口は、天井用の点検口を設置します。45センチ角の大きさがなければ体を入れることが出来ません。
死骸の処理よりも時間がかかる大工仕事となります。
2.2床下の場合
こちらも天井と同様に人が入れなければ死骸の処理が出来ません。こちらは床下の入れなければ場所を探すのが難しいです。
ある程度予測で床下収納庫用の開口を開けます。こちらも45センチ角の開口が必要です。
2.3壁の中の場合
こちらも天井や床下同様に目視で確認できませんので、壁に開口を開けて取り出します。
ほとんどは天井にいた子猫が落ちたケースが多いです。
2.4狭い壁面の間にある場合
人が通れない狭い壁と壁の間に死骸がある状況です。
この場合は、長い棒の網や引掛けを作り引き寄せます。
直近に窓や屋根がある場合は真上から引っ張り上げます。
3.動物の死骸処理の料金相場は?
※動物の死骸処理の料金は、動物の種類、状況により料金は変わります。
3.1状況による死骸処理料金の出し方
・死骸の種類(猫、ハト、カラス、ネズミ、イタチ、タヌキ、アライグマなど)
・死骸の場所(天井裏、床下、屋根の上、極小通路、壁の中、ガレージ、ベランダなど)
・死骸の腐乱状況(ミイラ化している、虫が湧いている、死んで間もない、周りがフンだらけなど)
・死骸の引き取りの有無
死骸を業者が引き取るかどうかですが、猫、犬、イタチは自治体が引き取りに来てくれますがご依頼により処理センターへ代行して持っていく方法もあります。
業者によりますがハト、ネズミは引き取りできる場合が多いです。
・その他(幅広い養生が必要、死骸付近のゴミ類もいっしょに回収するなど)
・死骸の有無調査
天井や床下から動物の死臭がするので動物の死骸があるのでないかという事で死骸処理作業として向かったところ、色々調査をしたところ見つからないケースもよくあります。
その場合は調査費だけの費用となります。 「もしかして猫が死んでいるのでは?」と不安に思うより死骸が無いことが分かれば安心もできます。
しかし、死骸臭は何が原因なのでしょうか。比較的古い家の場合に多いですが、木のカビの臭いが死骸臭に似ています。梅雨の時期と重なるとよく勘違いすることが多いです。
3.2死骸処理の費用相場
※死骸処理作業に掛かる費用相場は、死骸により変わります。
処理作業には、死骸の除去、消毒、洗浄作業、出張経費、引き取りが含まれます。
インターネットなどで掲載されている料金ですのであくまでも参考金額となります。
・猫、イタチ 20,000円程度(原則引取りNG多し)
・ハト 10,000円程度(引取り含む)
・ネズミ 10,000円程度(引取り含む)
※猫、イタチその他アライグマ、ハクビシンなどの小動物は原則引き取りを断れるケースが多いです。
理由は、役所の方で無料もしくは低料金で引き取りに来てくれからです。
それでも自宅の前に死骸があるのは嫌で引き取ってほしいという相談の場合は、代行して役所の処理センターへ持ち込むか、動物死体処理業者へ引き渡すという方法もあります。
それ以外に加算されるのは、ベランダにハトの死骸を処理するのと同時にフンや回りのゴミを処分やベランダ全体を洗浄する場合は、10,000円から20,000円程度は追加されるケースが多いです。
死骸が除去されれば、虫の発生はなくなりますがしばらく成虫下ハエが飛んでいたり、残存の死臭がありますが、その後無くなります。
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