ベランダにハトが来なくなる方法や駆除する方法などハトの被害でお困りの方々へ

目次
1.ハトがベランダに来る原因は
2.ハトが人間に及ぼす被害は
3.ハトが住み着くまでには段階がある
4.ハトは本来、駆除できない
5.とりあえずできるハトの駆除方法は
6.ハト
駆除を業者に依頼する場合の料金相場は


1.ハトがベランダに来る原因は


ハトがベランダに巣を作る理由は、鳩の習性と環境が関係しています。鳩は巣を一度離れてもまた戻ろうとする強い帰巣本能があります。
巣から2001,000km離れても戻れます。
また、鳩は一度つがいになると一生を添い遂げ年に56回程度卵を産むため安心して子育てができる場所に巣を作ります。そのため巣への執着心が強く、一度巣を作った場所の執着心はとても強いのが特徴です。

ハトが巣を作りやすい場所はマンションのベランダや室外機の後ろ、民家の軒下、雨樋の戸袋、屋根の隙間などに巣を作ります。特に使っていないベランダやあまり人が出入りしない場所にもハトが巣を作るので注意しましょう。

マンションなら5,6階が一番よく巣を作られる傾向があります。これはハトの飛行能力や電柱より少し上がベストだからではないかと思われています。
しかし、都会では15階の高層マンションのベランダに巣を作られた事例もあります。

ハトがこのような場所へ巣を作る理由は、ハトの外敵であるカラスや猫から身を守るためです。ベランダには室外機や植木鉢などハトが身を隠しやすいからです。
鳩は水のみ場としても利用するため、巣には水がたまるところがある場所を好みます。
ハトが家に住みつこうとしている時であれば、ハト対策して寄せつけないようにできます。

2.ハトが人間に及ぼす被害は


ハトが人間に対して被害があるのが健康被害です。正確にはハトのフンが人間に感染する恐れがある病原菌をもっています。
ハトのフンが乾燥し、日常的に吸い込むとアレルギー性の肺炎にかかる可能性があります。

特にアレルギー体質の方や小さい子供や高齢者など免疫が低下している人は、被害を受けるリスクが高くなります。また、アレルギーや喘息、カビによっておこる感染症のクロプトコカッス症などの感染にも注意が必要です。

ハトが人間に及ぼす被害について
・フンに含まれる病原菌で健康被害を受ける
・ダニやノミなどの害虫が発生する
・フンに含まれる酸で、サッシや手すりなどの金属が錆びる
・ハトの鳴き声や飛び立つ音がうるさい

ハトによる健康被害は人間だけでなく、ペットの猫や犬にも感染する恐れがあるので注意が必要です。

3.ハトが住み着くまでの段階は

 

ハトを駆除するには、今どんな状態か把握する必要があります。
4段階に分けて、「どんな被害があるのか?」「対策はどうしたらいいのか?」説明しましょう。

第1段階:昼間にベランダに休憩しに来る、通称「休憩ハト」
ベランダや手すりを使い、明るい時間に移動中の羽根休みとして使います。滞在時間は比較的短いので、この最初の段階でハト対策する必要があります。

手すりや床に落ちたフンを放置しておくと、ハトは自分の匂いがする安心できる場所と認識するため巣を作られやすくなります。この段階ですぐにフンを掃除して、ハトを追い出すことが大切です。

第2段階:手すりや床でしばらく待機する、通称「待機ハト」
家の手すりだけでなく床などを安心できる場所と認識して仲間やエサを待つ場所、巣に適している場所を探す時に利用します。第2段階は第1段階よりも滞在時間が長くなるのが特徴です。ここまでの段階なら、自分で何とかできる段階です。

被害としては、軽度の鳴き声やフンをされる。
この段階はハトが少し安心して待機するようになっていますが、すぐにフンを掃除して、忌避材やスプレーなどで追い払うことで防ぐことが出来ます。

第3段階:夜になっても居続ける、通称「ねぐらハト」
カラスなどの天敵から死角となるベランダが、安全だと認識してねぐらとして使います。
昼だけでなく夜までずっと居続けて、執着心やなわばり意識が強くなります。
このねぐらハトになると、ハトの駆除が難しくなるため早急な対策が必要です。

被害としては、フンをあちらこちらにして洗濯物にも付着するようになります。
鳴き声も朝昼関係なく鳴き始めます。

第4段階:巣作りを始める、通称「巣作りハト」

第3段階の状態を放置しておくとハトが寝床にするだけでなく本来の目的である巣作りの場所にします。床に小枝が落ちていた場合は、巣を作り始めています。
巣作りは、オスとメスがつがいで行動を始めます。

フンの量が多くなり、朝昼晩と鳴き声がうるさくなります
ハトは強い帰巣本能と執着心があるため、巣を作られてしまうとなかなか出て行かなくなります。

また厄介なのが巣や卵を勝手に処分したり移動させると鳥獣保護法に違反するので、第3段階になれば早めに専門業者に依頼しましょう。

対策方法としては、巣を作られる前にハト除けネットを貼り付けるなど完全にハトを遮断させる方法しかありません。費用はかかりますが、その後のハトによる被害を考えれば安いものです。

4.ハトは勝手に駆除できません

 

鳩を見つけたら自分で駆除しようとしますが、ハトの駆除は勝手にできません。ハトは鳥獣保護管理法に守られているため雛(ひな)や、卵を保護したり、移動させたりする事は法律で禁止されています。
鳥獣保護管理法とは、日本にいる鳥類や哺乳類を守るため無許可で捕獲、採取、殺傷してはいけないと定められた法律です。

 

故意にハトを衰弱させたり、ほうきや棒で追い払ったり過度な威嚇は禁止です。
ハトを駆除する行為を勝手にすると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる場合があります。ハトが巣を作ったことで悩んでいても、直接自分で駆除しないようにしましょう。


5.とりあえずのハトの駆除方法は

 

ハト除け忌避剤とは
忌避剤はハトの嫌がる臭いや味がする薬品です。スプレーとジェルタイプがあり、ハトが来るようになった最初の段階から使います

・ハト除けスプレー
ハトがとまる手すりや、室外機周辺などに吹きかけて使います。揮発性で効き目が短いのが特徴で効果は34時間のため、こまめに吹きかけることが大切です。初期の段階からこまめに吹きかけておくと、鳩が嫌な場所だと認識して近寄らなくなります。

・効果が長く続くジェル
ジェルを塗ると見た目はあまりよくありませんが、効果が1年以上続くため強力です。ハトがよくとまるところに塗るとジェルがハトの足に付着し、ハトがくちばしでそれを取ろうとします。ジェルにはハトの嫌がる味や、臭いがするので寄り付かなくなります。

ハト除け忌避剤は第1段階~第2段階で使うと有効な対策法です。しかし第3段階以上になるとハトの執着度が高いため、これらの忌避剤の効果が得られない場合もあります。

・よくとまる所に剣山や有刺鉄線を付ける
これはハトがベランダに飛んでくる際に一旦、手すりに止まったりする習性を利用してハトが痛がるものを設置することによりハトが嫌がるようにします。

・ハト対策の最終兵器はネットです
ネットはハト対策の最終兵器で、第3段階以上の状態でもネットを張るとハトはベランダに入れません。
ハト除けネットはホームセンターで売られていますので、自分で付けようと思えば張り付けることができますが、ベランダでは脚立に乗って作業するので大変危険です。
転落の恐れがあります。

またネットの張り方があまいとネットをくちばしでめくり、中に入られたり、ネットに絡まってハトが死んでしまったりする恐れもあるため、隙間なくネットを張ることが大切です。

マンションによってはネットを張ることを禁止しているところもあるので、事前に管理会社に確認しましょう。

6.ハト駆除を業者に依頼する場合の料金相場は

鳩に一度巣を作られてしまうと、自分で鳩を駆除することが難しくなります。そのためハト対策で紹介した第3段階から第4段階になってしまった場合は、ハト駆除の専門業者へ依頼しましょう。

作業内容は、ハトのフンや汚れの清掃から消毒作業、再飛来防止のための対策で主にハト除けネットの設置までが多いです。

注意する点は、見積もりを出してもらい、見積金額以外は請求しないことや
不具合があった場合のアフターフォローがしっかりしているかです。

鳩駆除を依頼する料金の相場は3万円~8万円程度で、高所作業の有無と清掃する場所の広さによって変わります。ハトを徹底的に駆除するためにも、ハトに巣を作られる前に専門業者に依頼することをオススメします。

 

ハトの駆除方法や、寄せ付けない対策を紹介しましたが大事なのは、ベランダにハトが集まることで被害が出るので、ハトを寄せ付けないように日頃から清潔にしておくことやベランダに物を置かないことが大切です。ハトのフンを見つけたらハトが来ているサインです、すぐに掃除して、最初の段階であれば忌避剤を使用しましょう。

 

自分で勝手にハトや卵に手を加えることは鳥獣保護管理法で禁止されているので、ハト対策して寄せ付けないことが必要です。
ハトがベランダに住み着いてしまうとなかなか駆除できなくなるので、そうなった場合は早めにハト駆除専門の業者へ依頼しましょう。

料金やサービス内容は業者ごとに違うので、複数の業者に見積もりを出してもらいましょう。とにかくハトに気付いたらハト対策を早めにして、ハトによる被害を受けないようにしましょう。

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